2015年03月

 『武士の家計簿』で一躍有名になった、(当時)茨城大学准教授→(現)静岡文化芸術大学准教授 磯田道史氏のエッセイをまとめたもの。専門は、日本近世史、日本社会経済史で古文書(こもんじょ)研究では、食事を忘れるほど没頭される方らしい。今回は、雑誌や新聞へ掲載したものの加筆修正したエッセイ集的な一冊となっている。
 


歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)
(2012/10/24)
磯田 道史

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 本書は、あまり、研究の手が入っていない「忍者」に関する学術的見解や、古文書から地震や津波の周期性を調べる様子など多岐にわたるエッセイ集で歴史・日本史好きを唸らせることは間違いない。 とくに、歴史小説やマンガなどで、過度に脚色された史実をみてウンザリしている読者層にはうってつけの新書ではないだろうか。 また、著者の幼少時代のエッセイからは、歴史認識に対する真摯な姿勢が培われていく様子もうかがえて微笑ましい。 古文書研究が示す「リアルな歴史観」は、一般的な通説とは正反対であることもある。 そうした発見(歴史認識の転換)こそが歴史の面白いところかもしれない。
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