2013年05月

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功利主義者の読書術 (新潮文庫)
功利主義者の読書術 (新潮文庫)
(2012/03/28)
佐藤 優

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以前、某ブロガ―さんが紹介しており、文庫版を興味本位で立読み。

単なる読書術なのか?と疑いつつも内容を確認。
実際には、読書術というよりも、佐藤氏の書評集といった感じが強い。
しかしながら、そこは、元外務省官僚 、単なる書評で終わらない。
マルクス「資本論」から「新約聖書」 まで、佐藤流読解術の紹介、
著者の読書量もさることながら、本の選択とその人生経験反映した読み解き方は風変わりで興味深い。 

少しばかり、ミスマッチな本の選択もあるような気もしますが、そのあたりは、きっちり、論理的整合性を保っています。
新自由主義と「うずまき」をセットにした説明は圧巻。本書冒頭のマルクス「資本論」が伏線のように思えるぐらい でした。

佐藤優氏は(組織)神学を専攻していたこともあり、神学をはじめとして、(外務官僚時代の経験から)ロシア圏の文化にも精通しております。それらを背景として圧倒的な教養・経験を本書では披瀝しております。

確かに、共感できるかどうかは別として、考えさせられる書評といえそうです。
資本主義というより、「経済」に関する論考は、新自由主義・市場原理主義への問題提起中心でした。 このあたりは普通かな。
マル経(マルクス経済学)を持ちだすかと思いきや、「資本論」でとどめるあたりは経済に関しても詳しい様子。
「エコノミスト」にも書評を掲載するくらいだから当然かもしれません。

しかし、マルクスから始める書評というのもなぁ。

個人的には、「カラ兄」と「The Long Goodbye」を新訳で読んでみたいと思います。
あと、読みたいと思うような本は、ハーバーマスくらいかな。





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