Nonfiction

Israeli Secret Service

イスラエルとアメリカ蜜月の関係の下支えは、このモサドにあり。

インテリジェンス
モサド・ファイル――イスラエル最強スパイ列伝 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)モサド・ファイル――イスラエル最強スパイ列伝 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
(2014/10/10)
マイケル・バー゠ゾウハー&ニシム・ミシャル

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 (ある意味)ノンフィクションでは、ミルトン・フリードマンの伝記以来のヒット。

フィクションではないかと疑うほど、劇的で、「ゴルゴ13」のような暗殺、秘密工作の連続。

残念なのは、邦題のサブタイトルだけだ。雰囲気が台無し。 「~スパイ列伝」って原文にそんな謳い文句書かれてるか?

あと、クロロフォルムでは人間は、気絶しないんだけど。

ただ、解説を寄せている人物を見て驚かされた。 この手のノンフィクションは、文献で真偽を確認できないところが厳しい。
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43 The American Idiot

一か月ほど前、「取材が細やかで凄い」ですよと薦められた本です。


ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
(2008/01/22)
堤 未果

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 ある程度、前G.W.ブッシュ政権下のアメリカの内情ついては理解していたつもりでした。そのため、あまり読み始める気にならなかった新書でして、それに加え、著者の経歴が読書意欲を削ぐ原因の一つでした。ただ、もっとも敬遠した理由は、本書が30万部を超えるベストセラーであったことです。あまりにも売れている本というのは、どうも斜に構えてしまいます。

良家出身の令嬢が「貧困」についてルポタージュ? 9・11を理由にした売名行為ではという疑念が晴れませんでした。
また、「貧困」に関しては、左に寄り過ぎてはいますが、湯浅氏の方が考察、活動・実績の面で上であろうと思われます。

 本書に記載されている内容は、下の「G.W.ブッシュ政権批判」の書籍で述べられている内容とは少し異なり、国民の側(貧困層)からの取材を中心にした記述でした。

 本書を読むと 同政権が「貧困」を故意に創出しているように感じます。また、あきらかに徴兵を主眼においておりながらも、それを、偽り隠して、「貧困層」を戦争ビジネスに送り込む意図的なプログラムを案出しているとしか考えられません。

 「民営化」の名のもとに繰り広げられる恐ろしい戦争経済社会が描かれています。民主主義国家でありながら、人権無視の非道な「新兵リクルート戦略」による新兵獲得は、いかにこの政権が異常だったかをあらわしています。当然、このような政権ですから帰還兵に関しても使い捨て同然の扱いをしています。

 ちなみに、本書の目次はこんな感じです。 ⇒より左に書かれている言葉は私の覚書です。

第1章:貧困が生み出す肥満国民 ⇒ 貧困層の現況説明
第2章:民営化による国内難民と自由化による経済難民 ⇒ FEMA民営化による被害の説明 :カトリーナ
第3章:一度の病気で貧困層に転落する人々 ⇒ 貧困層への転落 :医療現場の現状
第4章:出口をふさがれる若者たち ⇒ 負債を抱え込んだ学生をターゲットにした徴兵制

第5章:世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」  

エピローグ
 


 第1章~第4章までで説明される「貧困層」の現状や、「中間層」が「貧困層」に陥る経緯は、第5章にいたる伏線のようなもので、徴兵をシステム化した意図的な政府の策略が見てとれます。貧困層と、貧困層に落ちた「中間層」を甘い餌(生活の保障・高額な医療費の立替え・学資ローンの立替)で釣って、戦争へ仕向けるシステム。さらに、その底辺を担う、マイノリティやヒスパニック系不法移民などは永住権を餌に、更に危険にさらされる前線へ派遣されます。富裕層は?

 「機会の不平等」が顕著である場合に、本来は、政府が補填すべきです。それにもかかわらず、現況を放置して、反対にそれを利用し、貧困層と富裕層の二極分化を助長している様子が窺えます。
 もともと、自由と平等はトレードオフの関係にあり相反するものです。 それゆえに、ある意味では、アメリカの自由は行きつくところまで行きついていると言えるのかもしれません。資産や特権をもっている富裕層には、皆と同じ平等は、不自由なものだからです。 しかし、ネオコンたちが押し進めたこれらの政策は、あきらかに度を超しています。 

 民営化を「生命にかかわる現場」へ、教育の現場、防災・救命の現場、医療の現場、そして最終的に「戦場」へと進めていく様子は、まるで、人間を人間とおもっていないかのような政策・法案の施行です。

 

「アメリカ史上最悪の大統領 」 
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P146
 かつて「市場原理」の導入は、バラ色の未来を運んでくるかのようにうたわれた。競争によりサービスの質が上がり、国民の生活が今よりももっと便利に豊かになるというイメージだ。
 だが、政府が国際競争力をつけようと規制緩和や法人税の引下げで大企業を優遇し、その分社会保障費を削減することによって帳尻を合わせようとした結果、中間層は消滅し、貧困層は「勝ち組」の利益を拡大するシステムの中にしっかりと組み込まれてしまった。
 グローバル市場において最も効率よく利益を生み出すものの一つに弱者を食いものにする「貧困ビジネス」があるが、その国家レベルのものが「戦争」だ。
 1990年代の「外注革命」をモデルにして、アメリカ政府は国の付属機関を次々に民営化していった。アメリカの経済学者ミルトン・フリードマンは「国の仕事は軍と警察以外すべて市場に任せるべきだ」という考えを提唱したが、フリードマンに学んだラムズフェルド元国防長官はさらに、戦争そのものを民営化できないか?と考えた。この「民営化された戦争」の代表的なケースが「イラク戦争」であり、アメリカ国内にいる貧困層の若者たち以外にも、ここに巧妙なやり方で引きずり込まれていった人々がいる。 


ちなみに※「G.W.ブッシュ政権批判」他の書籍  にはこのような本もあります。

お節介なアメリカ (ちくま新書)お節介なアメリカ (ちくま新書)
(2007/09)
ノーム チョムスキー

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↑ウゴ・チャベスも絶賛!!



嘘つき大統領のデタラメ経済嘘つき大統領のデタラメ経済
(2004/01/09)
ポール・クルーグマン

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本書は、43(G.W.ブッシュ)に限らず、デタラメ経済を仕組むインチキ野郎どもへの批判が満載です。


   



 本書の内容からは脱線しますが、拙論として、極端な右傾化も左傾化も避けるべきで、両方の長所を引き出す中道的な見地こそが必要かと思います。ヒステリックで極端な平等主義に偏らず、多少の不自由は甘んじて受け入れる許容量が必要なのかもしれません。

 とりあえず、アメリカに関しては、44代オバマ大統領以降に期待です。





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